パラブラ映画部

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作品No.001D

沖縄列島

1時間30分/1969

私は今日も爆音の中で眠るのだ -1968年沖縄。基地に囲まれた返還前の日常を鋭く深くとらえた問題作。

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内容紹介

戦後23年の沖縄の現実

映画は再生ガラス工場でガラスびんの打ちくだかれるシーンからはじまる。打ちくだかれるのはアメリカ資本の沖縄産コーラの空きびんだ。飛び散るガラスの破片、溶解炉の炎。声がかぶさる。「日本の政府とね、日本の国民はね、私たちをアメリカに売りはらった…それは娘を売りはらった親父と同じ…恥ずかしくないのか」
戦後23年の沖縄の現実が、さまざまな断片から浮き彫りにされる。見終えてみて冒頭のシーンの象徴性が迫ってくる。

さまざまな現実

東京・晴海埠頭の渡航制限撤廃闘争で焼き捨てられるパスポート。米軍基地にはりめぐらされている有刺鉄線。床屋になりたい少女の夢。米軍兵士に相手にされない女性の泣き顔。基地をなくすと生活ができなくなると演説する一人の男。集団脱走の絶えない少年院。復帰協会長のインタビュー。ひめゆりの塔で死ぬのを免れた女性。嘉手納空軍基地から飛び立つB52。原子力潜水艦の冷却水で放射能汚染された海に潜るダイバー。主席選挙の攻防。石油貯蔵基地に揺れる平安座島、宮城島。サトウキビ農業合理化に反対した宮古島の農民。生産コストにもいたらない、パイナップルをもぐ石垣島の農夫たち。パイナップル工場では沖縄の労働者より低賃金で台湾の女工さんたちが働く。混血の少女もまじるコザ高校の運動会。伊江島の土地を米軍から取り戻そうと闘争をつづける老人一一多くの風景、人々の貌、声がスクリーンにちりばめられる。ストーリーがあるのは演劇集団の舞台の上だけだ。

新しい記録映画の出現

しかし、このさまざまな現実の断片が寄せ集められてみると、沖縄列島全体が世界に不協和音を発していることに気づくだろう。この見事な手腕は、とくにカメラワークの絶妙さに新しい記録映画の世界の出現を思わせる。


商品情報

■青少年映画鑑賞会/優秀映画鑑賞会推薦
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