パラブラ映画部

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作品No.085D

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三池~終わらない炭鉱の物語

1時間43分/2005

1997年3月30日、日本で最大の規模を誇った三池炭鉱は閉山しました。でもその歴史を、「負の遺産」と言うひともいます。囚人労働、強制連行、三池争議、炭じん爆発事故・・・。過酷な労働を引き受け、誇り高くやまに生きた男と女たちの証言を聞き続け、7年がかりで完成させました。勇気をもって命がけで生きること。そのひたむきな力。今さらではなく、今だからこそ未来への思いを込めて伝えたい。150年以上にわたる、三池炭鉱の歴史に、初めて正面から向き合った映画です。

  • DVD(個人)
    消費税込み5,280
  • DVD(個人)(英語字幕版)
    消費税込み5,280
  • DVD(ライブラリー)
    消費税込み22,000

内容紹介

三池との出会い

三池炭鉱が閉山して1年半後、地元、大牟田市が「歴史を活かしたまちづくり」というシンポジウムを主催しました。その席上、前作『ふれあうまち』で 住民による新しい“まち育て”を描いた監督が発言しました。「まちの再生は、炭鉱と炭鉱に生きた人々の声に耳を傾け、事実を伝えていくことだ。」と。

歴史を記録する

同じ思いを抱いた市の職員がいました。まず、予算を獲得するだけで3年。こうして2001年から、三池炭鉱を映像で記録し保存する「こえの博物館」プロジェクトが始まりました。2年がかりで72人の方々の証言に耳をかたむけ、110時間分の撮影をしました。
始めた頃は、三池争議から40年もたつのに、まちが二分されたしこりが強く残っていました。そして坑内事故の被害者たちは、長引く病気を抱えひっそりと生きていました。多くの人々が、もう炭鉱のことなど世間から忘れ去られているのでは、という不安の中で、体験と思いを語ってくれました。

映画の完成

インタビューした6人の方がすでに亡くなり、壊された建物もあります。
話したこと、作品づくりにかかわったことで、人々の気持ちが変わっていきました。
かかわった人々に共通の思いが交差し、響きあい、石炭が燃え上がるようにして、映画が出来上がりました。こうして作った20分、40分、90分の3種類の作品が、それぞれに、様々なコンクールで受賞しています。今回の作品は、それをさらに2年かけ練り直した集大成です。


商品情報

■2006年度 日本ジャーナリスト会議特別賞、2006年度 日本映画復興賞奨励賞
■DVD特典:(1)三池炭鉱近代化遺産の集大成、(2)本編に入りきらなかった貴重な証言集、(3)劇場予告編、解説リーフレット(24ページ)

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