パラブラ映画部

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作品No.028D

スライド 原爆の図(ジュニア編)

15分/1985

丸木夫妻の共同製作の原点であり、人類への遺言的作品である。「幽霊」から「長崎」まで、原爆の図全15部を解説。


内容紹介

人類への遺言

丸木位里・丸木俊夫妻は「原爆の図」を描きつづけ、これを背負って、日本を、世界をめぐり歩いてきた。「原爆の図」は、夫妻の共同制作の原点であるだけでなく、人類への遺言的作品である。このスライドは、第1部「幽霊」から15部「長崎の図」までをひとつひとつ解説する。

「原爆やめよ。」

「爆心地の地上の温度は6000度。近くの石段に人の影が焼きついています。(中略)人のからだは、蒸発したのでしょうか。飛んでしまったのでしょうか」 「傷ついた母と子は、川をつたって逃げました。乳をのませようとしてはじめて、わが子のこと切れているのを知ったのです」
「今日もまた、灯(あかり)のともらぬおそろしい夜がやってくるのです。傷つき、空腹を抱えたまま眠ることもできずに、そっと息をしあう夜」
「救援のために広島に入り、けが人を助け屍を焼いていた人びとが、8月の終わりごろから突然毛が脱け血を吐いて死にはじめました。残留放射能が人びとを襲っていたのです」
「屍の片づけをする人もなく、9月に入って台風となり、たくさんの屍たちは海へ流れていきました」
「原爆やめよ。水爆やめよ。戦争やめよ。と、署名運動が起こりました。3500万人をこすという、いまだかつてない署名が集まりました」
「いま、埼玉県東松山市の郊外、都幾川の流れを見おろす丸木美術館に展示される『原爆の図』今日も、大勢の人たちが、美術館を訪れています」
この「ジュニア編」は小学校高学年・中学生を対象につくられた。”


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