作品No.018D
わが街わが青春 -石川さゆり水俣熱唱-
43分/1978
どうか一人前と認めてほしい-若い水俣病患者たちが自力で石川さゆりのコンサートを成功させたドラマチックな活動の記録。
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内容紹介
20歳になった患者達
水俣病の公式発表から20年、胎児性水俣病の患者たちも20歳を迎えた。「何かデッカイことをやりたい!」一人の青年が石川さゆりショーを考えついた。水俣病の患者施設「明水園」の寝たきりの患者たちに石川さゆりの歌を聴かせたい、というのがその理由だった。この企画は石川さゆりの所属するホリプロダクションの社長の好意のもと、実現した。
走り抜けた夏
暑い夏、「石川さゆりショー」の宣伝カーが走る。若い患者たちが不自由な体でポスターを貼りチラシを配る。毎日交替で不知火海の津々浦々をまわる日々は「こんなところにも自分たちと同じ患者がいる」という新しい出会いの連続だった。
周囲の支援者たちはなるべく手伝うことを控えた。患者たちは身体中の痛みを一時忘れるような夏の日々を走り抜けていった。
ショーの当日がやってきた。石川さゆりを出迎える患者たち。「明水園」にさゆりを連れてゆく。対面に立ち会いながら、企画に参加した患者たちは自分たちが大人として初仕事をしたと実感していた。
本当の成人式
公演会場は定員を超える大入りの客だ。主催をつとめた若い患者を代表してあいさつ文を読む一人は、途中で声を上げて泣き出した。幕が上がる。さゆりの登場。熱唱に盛りあがる一時。企画を実現するのに走りまわった日々が蘇る。
幕が下り、観客を送り出す若い患者たちの顔には笑みがあふれていた。この日は彼 らにとって本当の成人式のようだった。 “